埼玉県さいたま市大宮区のBARのリノベーション。 既存の飲食店は広さも限られ、天井も低く、壁の仕上げも転用は難しい状況であった。 コストを抑えながらの内・外装工事を行うにあたり、解体は最小限に抑え、既存にある素材を探していった。 天井裏の鉄骨+木造をあらわにし、 建物の構造材以外は黒のハイグロス化粧版を仕上げに使用。 照度の低いBARの中であかりが映り込むことにより、天井に奥行きを与えることを考えた。 壁はラワンベニヤの木目をオイルフィニッシュで強調して表情を持たせ、 床は既存のままワックス仕上げ。 天板はオーナー様の繋がりのある方からいただいたシナ一枚板が手元を演出している。 ファサードもそのままの外壁、 黒テントとオールドパインのドアがモルタル巾木で引き締まった印象になった。 ボトルや物がたくさん置かれることでバランスが取れるように考えたBAR店内、 このBARで生まれる「繋がり」の空間として、さまざまな色に変化していくだろう。
2012.大沼 千尋
Design_TANK
Construction_TANK
Photography_TANK
Location_Saitama City, Saitama
2011.11