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板橋区にある一軒家のリノベーション。
2階建ての一軒家に男女含め8名が暮すシェアハウス。
間取りの変更はほとんど行わず、みんなが集うキッチンエリアを改装することに重点を置きました。
要望としては、1階のトイレ、浴室前室にある程度広さを確保すること、
もともと廊下にあったキッチンを移設すること、入居者の情報交換の場となるようなメッセージボードを設けること。
キッチンの移設先は、庭に面した和室とし、押入れの中にキッチンを作ることを提案しました。
押入れの中段をキッチン天板として使い、既存のフォルムはそののまま残したうえで、
新しく手を加えた部分は、古さとは間逆を意識し、ステンレス鏡面で内部を囲った。
レンジフードも枕棚を貫通させて落とし込んだ。
そのため、レンジフードがステンレスの内部に反射しまるで、浮遊しているような錯覚を起こす。
そのほかにも居間と寝室をつなぐ壁面上部にステンレス鏡面の箱を貫通させ本棚として使ってもらうという計画です。
本来収納として使われるべき押入れをキッチンへと用途を変更させたことで生まれる、一見異様な感覚は、
この家の現代の使われ方には受け入れやすい形態だと思う。
ステンレスの無機質でハードな印象と既存の経年変化を感じさせる質感が相反しながらも、共存し、クロスオーバーした空間となっている。

This project is a renovation of a shared house.
This old wooden house has two stories and a yard.
The first floor has a room for men and a shared space such as a kitchen, dining, living, and bathroom.
The second floor has two rooms for women. This time, we designed and constructed especially the first floor.
In old wooden houses, a closet called “oshiire” in Japanese put a “futon(quilts)” in this space for seasonal clothes.
We transformed this “oshiire” into a kitchen space with keeping the atmosphere of old “oshiire.” While we adopted mirror-finished sus for this kitchen wall (“oshiire” ‘s wall) to emphasize new pieces of equipment.

With this affects, it seems like the rangehood is floating in the air, and the lighting fixtures are lined repeatedly in these mirrors. These sus mirrors gave this small “oshiire” into a universe.

Design & Construction_TANK
Location_Tokyo, Japan
Photography_TANK
2012.05