Sukurappu ando Birudoプロジェクト 道が拓ける

Chim↑Pom通り
解体された歌舞伎町商店街振興組合ビルの廃材、解体された渋谷パルコの廃材、キタコレビルの廃材、「また明日も観てくれるかな?」展の作品、簡易アスファルト、キタコレビルの地上

キタコレビルの屋内に建設し、屋外の公道と繋げた「道」。施錠せずに24時間一般に無料で開放することで、プライベートの空間内に公共空間を作り出す。キタコレビルは、二つの家屋を、その間にあった道に屋根をかぶせることで、一つの建物へと繋げるよう改築された建造物である。それが誰によって、なぜ行われたかは不明だが、築70年ほどのこの建物には、これまで様々な人が入居し、それぞれに増改築を重ねてきたDIYな建築の歴史がある。そんな成り立ちから、本作はそもそも道が存在していた二つの棟の間に再生するよう作られた。私道であるとともに公共空間であるがゆえに、キタコレビル内に存在しつつも道の周りに展示されている作品はパブリックアート、トイレは公衆便所、バーは路面店、ショップは道の駅などと位置付けられている。

 

Chim↑Pom、周防貴之

会期:2017年7月29日(土)—8月27日(日)
会場:キタコレビル 東京都杉並区高円寺北3-4-11
WEB: chimpomparty.com
主催:Chim↑Pom studio
共催 : Garter gallery
協力:株式会社TANK、株式会社PARCO、株式会社 昭和ネオン、歌舞伎町振興組合
photo:Kenji Morita
©Chim↑Pom Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production, Tokyo

“都市は人なり 「Sukurappu ando Birudo プロジェクト」全記録”
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